カテゴリ: 政治

戦後の日本で、女性が社会的に認められていなかった時代。
夫を戦争でなくし、雇い主に弄ばれた主人公は娼婦になって全ての男に復讐を誓う。

暴力的な描写、良い服を着た女の子が服をはがれたり、ぶたれたりというシーンを直接見せるのが衝撃的でした。

日本は戦後すぐに、時代を代表する監督たちが反戦争映画を沢山作ってる。

1950年に公開された白黒映画。

反戦争映画 

と、当時の不条理な社会への批判です:

自身の保身に走る大学教授、戦争中ということに理由をつけて暴力をふるう軍人、自身で考え自立せず権力に寄生する新聞記者(これが先の軍人と同一人物というところがまた考え深いところ)、社会的立場が弱く自立できず、子供の為に再婚せざる負えない母親、男尊女卑の夫に虐げられる妻、軍を去った主人公の戸籍が消滅してしまうなど。

これって70年たった今でもほぼ同じ批判が当てはまると思う。

面白いのは、主人公の妻が、ほとんど出てこないんだけど、凄く重要な役割で印象深い人物として心に残るところ。影の主人公と言っていいと思います。
主人公や、再婚相手や、娘など、妻の周りの人物を描くことで、妻の人物像が出来上がっていきます。戦争の犠牲となり、我慢を強いられ、辛い人生を生きた当時の女性の不自由さと悲しみ、辛抱強さが強く伝わってきます。


名言が随所に散りばめられているのも面白さの一つです。

「どんな人も一つは哀しみを背負っているもんだ」

「君のような、何かに所属し、自分で考えられないような人間がはびこっているうちは、日本はよくならないだろうね」

「生きているうちは、精一杯生きるべきだ」

「母さんは悲しいことばかりだったからこそ、強くなったんだ」

「母さんが立派なことは、お前を見れば分かるよ」

イーロンマスクさんは会社「スペースX」を作り、人類の火星移住を研究しているそう。人類が地球に住めなくなる未来をみこして、人類を救う目的なんだとか。

だけど、火星に移住したい人って、どれくらいいるのでしょう?私は絶対に嫌です。

親しい友人や恋人、家族に歩いて会いに行ける距離で、自然があって、生活も歩ける範囲で何でもできる、というのが幸せだと思っています。火星移住にはそのうちの何もありません。

イーロンさんの生きる姿勢はかっこいいけれど、火星移住より地球存続で人類を救ってほしい。

CNN関連記事 → スペースX、米情報機関の機密衛星を打ち上げへ





ポリネシアに伝わる話をもとにしたディズニーの映画です。面白かったです。
ポリネシアの人々は、島から島へ航海しながら生きる文化だったそうです。それが、2000年くらい航海を中断する時期があり、その後また航海を再開しました。その話をもとに、ディズニーがこの話を作ったそうです。



主人公はマイノリティ民族の村長の娘、モアナです。
「危ないからサンゴ礁より深い海にいっては駄目、次の村長として皆のために働きなさい」
と言う父親と、海を渡りたいというモアナは喧嘩をします。
モアナが父を無視したり横暴になったら嫌だなと思って観ていたけれど、モアナは両親の言うことに耳を傾け、納得し、良い村長になろうと努力するのです。途中、島の頂きから海を見たときに、衝動が抑えられず船で海にでるシーンもあったけれど、好奇心を抑えられない子供という風に描かれています。

マイノリティである人々や村の生活は自然で、私達と変わらないと思うように描かれていて、その描き方にも好感がもてました。


核実験が太平洋諸島で行われ、そこに暮らす方の健康が損なわれるなど、マイノリティの基本的人権と自由が犠牲にされる社会の中で、このような映画を通して、人々とその暮らしを知ることは意義があることじゃないかなと思いました。


モアナと太平洋諸島の歴史について書いているちょっと面白い記事(記事を書いた人:
Doug Hermanさん)→  How the Story of "Moana" and Maui Holds Up Against Cultural Truths

(Doug Hermanさんは、国立アメリカ・インディアン博物館の上級地理学者で、ハワイと太平洋諸島の文化知識の専門家です。彼の研究は、人類が今日のより持続可能な生活の方法について、教訓としての伝統的な知識と価値の活性化に焦点をあてています)


広島市の平和宣言

広島市は、原爆死没者への追悼と、核兵器の廃絶、世界平和の実現を願って、毎年8月6日に平和式典を行い、世界に向けて平和宣言を発表しています。

平和宣言は、1947年から、1950年、1951年を除いて(1951年は市長挨拶)毎年行われています。社会的状況をふまえての文章になっていて、順に読んでいくと、社会の移り変わりを感じます。
歴代の平和宣言は、ホームページで確認することができます。広島市の平和宣言

また、近年では、9カ国語(
アラビア語、中国語、英語、フランス語、ドイツ語、ハングル、ポルトガル語、ロシア語スペイン語)に翻訳されています。

広島平和宣言 2016年(平成28年)
・・・当時17歳の男性は「真っ黒の焼死体が道路を塞(ふさ)ぎ、異臭が鼻を衝(つ)き、見渡す限り火の海の広島は生き地獄でした。」と語ります。当時18歳の女性は「私は血だらけになり、周りには背中の皮膚が足まで垂れ下がった人や、水を求めて泣き叫ぶ人がいました。」と振り返ります。

あれから71年、依然として世界には、あの惨禍をもたらした原子爆弾の威力をはるかに上回り、地球そのものを破壊しかねない1万5千発を超える核兵器が存在します。核戦争や核爆発に至りかねない数多くの事件や事故が明らかになり、テロリストによる使用も懸念されています。

私たちは、この現実を前にしたとき、生き地獄だと語った男性の「これからの世界人類は、命を尊び平和で幸福な人生を送るため、皆で助け合っていきましょう。」という呼び掛け、そして、血だらけになった女性の「与えられた命を全うするため、次の世代の人々は、皆で核兵器はいらないと叫んでください。」との訴えを受け止め、更なる行動を起こさなければなりません。そして、多様な価値観を認め合いながら、「共に生きる」世界を目指し努力を重ねなければなりません。・・・


長崎市の平和宣言

長崎市は、原爆死没者への追悼と、核兵器の廃絶、世界平和の実現を願って、1948年から毎年(1951年を除く)世界に向けて平和宣言を発表しています。 

平和宣言の中で用いられている用語の説明をする「用語解説」が作成されています。この用語解説によって、平和宣言をよりよく理解することができます。また、原爆についての基本的知識が書かれているので、原爆について勉強し始める人にとっても便利だと思います。

用語解説:

1万5千発以上もの核兵器

 長崎に落とされた原爆は、通常火薬の約2万1,000トンの量に相当する威力があったといわれています。

 一方で現代の核兵器は、その数倍から数百倍の威力を持つものまであります。
 核兵器保有国が持っている核弾頭は、使用できる状態にあるもののほか、ミサイルから取り外されているものの、再び使用できるよう保管されているものも含めると、アメリカ7,000発、ロシア7,300発、イギリス215発、フランス300発、中国260発となっており、インド、パキスタン、イスラエル、北朝鮮などの推計もあわせると、世界中に1万5千発以上の核弾頭があるといわれています。

長崎平和宣言 2016年(平成28年) 

…日本政府は、核兵器廃絶を訴えながらも、一方では核抑止力に依存する立場をとっています。この矛盾を超える方法として、非核三原則の法制化とともに、核抑止力に頼らない安全保障の枠組みである「北東アジア非核兵器地帯」の創設を検討してください。核兵器の非人道性をよく知る唯一の戦争被爆国として、非核兵器地帯という人類のひとつの「英知」を行動に移すリーダーシップを発揮してください。

 

 核兵器の歴史は、不信感の歴史です。

 国同士の不信の中で、より威力のある、より遠くに飛ぶ核兵器が開発されてきました。世界には未だに1万5千発以上もの核兵器が存在し、戦争、事故、テロなどにより、使われる危険が続いています。

 この流れを断ち切り、不信のサイクルを信頼のサイクルに転換するためにできることのひとつは、粘り強く信頼を生み続けることです。

 我が国は日本国憲法の平和の理念に基づき、人道支援など、世界に貢献することで信頼を広げようと努力してきました。ふたたび戦争をしないために、平和国家としての道をこれからも歩み続けなければなりません。

 市民社会の一員である私たち一人ひとりにも、できることがあります。国を越えて人と交わることで、言葉や文化、考え方の違いを理解し合い、身近に信頼を生み出すことです。オバマ大統領を温かく迎えた広島市民の姿もそれを表しています。市民社会の行動は、一つひとつは小さく見えても、国同士の信頼関係を築くための、強くかけがえのない礎となります。…

長崎平和宣言は11か国語(英語、中国語、韓国語、フランス語、ロシア語、スペイン語、アラビア語、ポルトガル語、オランダ語、ドイツ語、エスぺラント語)に翻訳されたものがホームページに掲載されています。長崎市の平和宣言

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