映画になった、湊かなえのミステリー。

映画を見たときは、原作が小説だということを知らず、「映画だからできるツイストだよなー」と思っていました。
大量のSNSや週刊誌の記事、登場人物ごとの視点の違いが、ツイストの重要な役割を担っていて、小説ではそれらをどういう風に文章に挟んでいるんだろうと、興味深々で読みました。

答えは、SNSや週刊誌の記事は巻末にまとめて記載してあり、章ごとに様々な登場人物が一人称で話をするという形でした。
読んでみると、シンプルで、これ以外に方法もないような気がします。

地の分はなく、被害者の知り合いのおしゃべりを、ひたすら読んでいくので、自分が事件の関係者に話を聴いているような経験をします。噂話の解釈や憶測など、一人ずつ話が少しずつ違って、真実が全く見えてこないままに、なんとなく怪しいとされている人が怪しく思えるという、現実的な錯覚を覚えて面白かったです。