面白すぎるエッセイ。ホロリと泣ける。人への暖かい眼差し。

目次だけでも面白そう。
 
・ダイエットドキュメンタリーを撮る
・地獄の100キロハイク
・コンセプトカフェに潜入する
・スマートなフォンに振り回される
・リアル脱出ゲームで絶望する 
などなど 

エッセイを読んでこんなに笑ったのは、「もものかんずめ」以来。


時をかけるゆとり (文春文庫)
朝井 リョウ
文藝春秋
2014-12-04






もものかんづめ (集英社文庫)
さくら ももこ
集英社
2001-03


 

「レンタル世界」は、「コンビニ人間」のテーマと共通するところがあると思う。

世間で上手くやっていくために、友人、恋人、家族などをレンタルして体裁を整える。

正直に話せない、世間に受け入れられないと思っていることって、誰もが持っていると思う。だけどそのポイントはそれぞれ違うので、自分だけだと思っている「異」の部分を、なかなか打ち明けることができない。

言えないことを持つしんどさ、窮屈さ。
体裁を整えるために言った嘘に苦しめられること。
社会の善しとするものの枠に自分をあてはめようとする登場人物たち。

「コンビニ人間」では、主人公がそのような状況を代表する人物であったのに対して、「レンタル世界」では、主人公が「体裁を取り繕う」のを否定する、「素で勝負!」の体育会系若者でした。まるで一つの物語の中の主人公AとB(「冷静と情熱の間」みたいな)のようでもありました。

コンビニ人間 村田 沙耶香


ままならないから私とあなた
朝井 リョウ
文藝春秋
2016-04-11


 

『女性の好奇心が目覚める情報サイト・ウートピ』で、歌人の加藤千恵さんが、
5月号から短歌の連載を始めました。

月ごとに異なるテーマで短歌を募集して、次号でいくつかの選ばれた作品を紹介しています。

私も、その第一回にあたる、5月15日締め切り、6月号発表のテーマ「自由な夜」にチャレンジしました。
嬉しいことに選んでいただいて、6月号で紹介されました。
以下は私の短歌と加藤千恵さんのコメントです。

『風邪ひいたわたしの横で本を読むあなたがいると世界が変わる』(まり)
☆何気ない日常の光景からつながる下2句、そのまま何かのコピーになりそうなキャッチ―さがありますね。

紹介されていた短歌はほんとに様々で、加藤さんのコメント付きなので読みやすかったです。

そして加藤さんご本人も一首読まれています。

『忘れたくなかった夜や忘れられない夜が星座みたいに』
 

星の光がずっと後で届くように、時がたって状況が変わり、自分を不自由にしていたものが
無くなったいま、当時の出来事が頭をよぎっている。
これを読んだとき、出来事が過去のものとなってしまった悲しさを想像したけれど、
『星座みたいに』とつけているので、きれいな思い出として、
また、真実の光として表現されているのかな。複雑な気持ちになります。


ウートピ のリンク

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