特に面白かったのは、8章「隠れた真実」。
隠れた真実には二種類ある ― 自然についての隠れた真実と人間についての隠れた真実だ。(中略)
自分自身についての知らないこともあれば、他人に知られたくなくて隠していることもある。だとすれば、どんな会社を立ち上げるべきかを考えるとき、問うべき質問は二つ ― 自然が語らない真実は何か? 人が語らない真実は何か? (p. 142)
「人が語らない真実」というフレーズで、小説を連想しました。人に知られたくないことや自分自身の知らないことを掘り起こしていくということ。それが真実であるから、人々が共感できること。通常は隠しているからお互い分からないけれど、その話を読んだとき、共感と安堵を感じます。


この本はビジネス本なので、著者の視点は起業に関してのものです。
秘密を探すべき最良の場所は、ほかに誰も見ていない場所だ。ほとんどの人は教えられた範囲でものごとを考える。学校教育の目的は社会全般に受け入れられた知識を教えることだ。であれば、こう考えるといい ― 学校では教わらない重要な領域が存在するだろうか?たとえば、物理学はすべての総合大学で主要な専攻科目として確立されている。占星術はその対極にあるけれど、重要な領域とは言えない。では、栄養学はどうだろう?栄養はだれにとっても大切だけれど、ハーバードに栄養学の専攻はない。(中略)栄養について学ぶことは多いのに、僕たちははるかかなたの星についての方が詳しい。栄養学は簡単ではないけれど、不可能ではないことは明らかだ。隠れた真実を見つけられるのは、まさにこういう分野だ。(p. 144)
と独占の法則とともに例をあげています。




超有名なマーケティングのプロ、セス・ゴーディンのベストセラー本。内容も、書きかたも面白かったです。
「発明できるものはすべて、発明されつくしている」
チャールズ・H・デュエル 1899年
元米国特許商標局長官(p.8)
あらゆるものが発明されつくした現在のマーケティングは、「紫の牛」、、、『目立つもの、常識破りなもの、取り上げる価値があるもの』を生み出す必要がある。本書は、紫の牛を見つけるために、明日できることを教えてくれる。


どんな製品だろうと、必ず最初は大衆に無視される  
製品が大衆に受け入れられるまでには、いくつかの段階がある。
図:アイデア普及曲線

曲線
最初、イノベーターが購入する。彼らは初物を手に入れたがる人々だ。その製品が必要でない場合もある。ただ欲しいだけなのだ。イノベーターは、パリのファッションショーの最前列に陣取り、インターネットの世界を訪れ、最先端のものを紹介している業界紙を読む人々である。(p.37)
イノベーターの次にくるのは、アーリー・アダプターである。
彼らは、新製品を使うことで特をする人々、新しい製品やサービスを見つけ出すことでほかの人より優位に立っていたいと思う人々である。(中略)
アーリー・アダプターにつづくのは、アーリー・マジョリティーおよびレイト・マジョリティーである。これらの消費者は、新しい製品やサービスを必ずしも切望してはいないが、相当数の仲間がそれを試し、話題にするようになると、彼らも同じようにする。(p.37)
これがいきなり、イノベーターやアーリー・アダプターを通り越して、マジョリティーに広まるということはないのだと。考えることは、いかにしてイノベーターの目に留まるものを考え、届けるかということ。

セス・ゴーディンのウエブ・サイト → セス・ゴーディンのウエブ・サイト

TEDでもマーケティングについて講演しています。→ ビデオ セス・ゴーディンのTED 


「紫の牛」を売れ!
セス・ゴーディン
ダイヤモンド社
2004-02-20


これは自分と同じような精神、しかもはるかに強靭であり、ずっと論理的で、恐怖に怯えてなどいない精神が生み出したものなのだ。最上の書物とは、読者のすでに知っていることを教えてくれるものなのだ、と彼は悟った。(p. 308)

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